大腸がんの発生には、遺伝的因子よりも環境的因子の比重が大きいと考えられています。
食生活の急激な欧米化、特に動物性脂肪やタンパク質の摂取量が増えたのに対し
炭水化物や食物繊維の摂取量が減っているため便が大腸内に留まる時間が長くなり、
食物に含まれていたり、 代謝によって発生した発癌物質が大腸粘膜に接している時間が長くなったためであると考えられています。
また、和食派であっても、塩分摂取量が多く晩酌を習慣的に行う場合は、
欧米食派とほとんど発生率に変わりがないという調査結果も出ています。
塩辛や漬物を肴に習慣的に晩酌を行うという和食党は要注意グループということになります。
(塩分摂取過多は、ピロリ菌保菌者の場合、胃がんの危険因子ともなるといわれています。) 動物性の脂肪を摂ると、消化を助けるために胆汁酸が多く分泌されます。脂肪の消化の際に発生する物質のなかに発がん物質があり、大腸の粘膜にがんが発生すると考えられています。
しかし、5%前後は遺伝的素因で発症するとされています。
大腸がんにかかりやすい危険因子として、
大腸ポリープになったことがある
血縁者の中に大腸がんにかかった人がいる
長い間潰瘍性大腸炎またはクローン病にかかっている
治りにくい痔瘻(じろう)
などの因子が指摘されています。
大腸内視鏡を用いた精度の高い検査では、大腸ポリープはかなりの頻度で見つかります。
一部のポリープはがんになることがありますが、多くはがんにはなりません。
ポリープが見つかった場合は専門医に相談し、大きさ、かたち、色調を診てもらい、
内視鏡的ポリープ切除などの適切な処置を受ける必要があります。
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